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DJIレポート No.138

DJIレポート №138  20250110 ひとくちメモ

あけましておめでとうございます。遅くなってしまいましたが、No.138 をお届けします。

去年は暑い夏が長引いて、秋はさらっと飛ばされて、予想外の寒い冬がいすわっています。体調管理がむつかしい気候ですが、どうぞ皆様お大切におすごしください。アーカイブを巡る、楽しい話題、アーカイブと関係ない話題のDJIレポート、138号をお届けします。
          

おもな内容

もっと考えよう!(3)HP考察ジュネーブ市文書館………………………1
散歩道・フランス・ディジョン市役所の公告版/消息(訃報)…2
文献/あしあと/活動9.21~12.31………………………………………………………3
巻末随想❶失せ物探し❷訃報・猫ミール…

  

内容摘録
1面 「もっと考えよう!藤沢市文書館(3)」は、昨年12月開催の藤沢市史講座で取り上げたスイス・ジュネーブ市公文書館のHPを材料に、地域文書館のHPを比較検討するという冒険的試みを少しだけご紹介するものです。

2面 「アーキビストの散歩道は、昨年夏の小旅行で訪れたフランス・ディジョン市役所で見かけた結婚公示板の考察です。日本の個人情報観とはずいぶん異なる情報の公示があるものだと、とても印象深かった発見。役所で結婚式をする、ということが前提でこんな公示が行われているのでしょうか。新郎新婦の現住所は同じ所番地というのも、、なんかほほえましい。でも、窓口案内板には「取下げ」というのもあるから、思い直してしまうカップルもあるのだろうか。

3面 文献紹介は、盛沢山になりました。藤井典子さん、安藤正人さん、つくばの高エネルギー研の講演録、いずれも大著です。加藤喜規さんは英語で地域史を記述されました。これは、なんだかとてもユニークに感じられました。
「たちかわ物語」という副題のある立川市史編さん広報紙は、見て楽しいし、石井敬一さんは公文書管理法と自治体文書館のマネジメント、と題し実務の記録を書き下ろされておられます。後進アーキビストへの優れた手引書となるに違いありません。

4面 巻末随想のうち、本誌がアーカイブとは関係なく掲載を心掛けている、ネコの訃報をご覧ください。プーチン大統領が2013年に佐竹秋田県知事に贈呈したシベリア猫がなくなった、という情報です。秋田県知事の愛ネコミール(平和という意味のロシア語)がなくなりました。それと、いつもはせいぜい5行くらいの訃報ですが、今回は秋田県庁はもちろん秋田魁新聞はじめ報道各社がインターネット上にそろってコメントを出していたので、私も一口乗せていただいた次第です。
ついでながら、2面人事消息はアーキビストの泰斗お二人の訃報です。時代が変わってることを強く感じさせられるお二人の訃報でした。

世界は平和から戦争へと動いています。平等から利己自己中主義に動いています。自分の居場所がどんどん狭くなるような気がします。今年はこの不愉快な傾きを何とか直していきたいと思います。
本年もどうぞよろしくお願いします。

小川千代子
国際資料研究所

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